TOP > 特集

エノテカで開催された、リンクシェアサロンに参加してきました。


10月18日にエノテカ広尾店にて、リンクシェアサロンが開催されました。
そのレポートをお伝えします。

エノテカは自分がワインの道にずぶずぶと入り込んでしまったきっかけとなったお店で、
いろいろと勉強させていただきました。こんな形でまたお店に足を運べるのがとてもうれしかったです。

まずはオフィスにて写真講座が開催されました。自分も以前から写真を撮り続けていまして、
ワインなどももちろん撮るのですが、やはりお酒を撮るときに大事なのは酔う前に撮ると言うことですね(笑)
フレンチでワイン会などだとコース料理を撮ったりしますが、たいてい最後の方は酔ってしまって写真なんてどうでもいい感じになってしまうんですよね、ほんとここが難しいところです。
初心者向きと言うことで技術的なことはありませんでしたが、効果的な写真の撮り方、違った視点で商品をとらえるということなど、ふむふむと聞き入っていました。

自分はと言うとワインの写真を撮るときには、なるべくグラスに注いで実際に飲む状態にして撮るようにしています。これは実際に飲んだテイスティング・コメントだと言うことを伝えたいというのが大きいです。今では情報も集めやすくなり、様々な方のコメントが読めますが、やはり自分でしっかりと感じた物をかきとめたいと思っています。

続いてテイスティングセミナーにうつります。エノテカの1Fテラスで行ったのですが、ここは初めて見ました。真ん中にオリーブの木があり、とても素敵な空間ですね。実際実がなってましたが食べてみる勇者はいなかったようです(笑)

出されたワインは4種類、どれもエノテカおすすめの物ですので順番にコメントしていきたいと思います。




ロデレール・エステート(Roederer Estate) BRUT

シャンパーニュの血統を受け継いだニューワールドのスパークリング

ルイ・ロデレールがカリフォルニアで作るスパークリングワインです。何度か飲んだことがありますが、これは本当ににすばらしいスパークリングワインです。製法はもちろん瓶内二次発酵をおこなうシャンパーニュ製法。すべて自社畑のブドウを用い作られ、カリフォルニアという土地でも妥協を許さないブドウ栽培が行われています。

色は若干濃いイエロー、青リンゴやライム、蜜系の香りがすばらしくリンゴの蜜やハチミツのような印象。軽く焼いたブリオッシュのような印象もありますね。すっきりしていると言うよりはふくよかで上品な印象です。
味わいは果実味が濃厚で柔らかいその後に酸が包みます。泡の印象は思ったよりも細かく気持ちいいですね。全体的に果実味主体でふくよかな印象のスパークリングワインですが、しっかりとした酸もありバランスは良くエレガントにまとまっています。シャンパーニュ以外でここまで上手に作っているところは数少ないのではないでしょうか。
シャンパーニュと比べると若干ガス圧が少ないですが、それを補ってあまりある魅力があると思います。

やはりスパークリングはその華やかな印象でテーブルに花を添えてくれます。食前酒で飲むのももちろんいいですが、ふくよかなタイプですから牛肉のグリルなどのメインにもあわせられるでしょう。
価格も3,780円と内容を考えればリーズナブルです。近年シャンパーニュは値上が激しくなかなか手の届かない物になってしまいましたが、このような優秀なニューワールドが出てくるのは喜ばしいことですね。

ロデレール・エステート ブリュットロデレール・エステート ブリュット

バンドール・ロゼ クール・ド・グレン・シャトー・ロマサン ドメーヌ・オット☆
(Bandol Rose Coeur de Grain Ch.Romassan Domaine OTT☆)

南仏の夕日と称されるプロヴァンスのロゼ

特徴的な形のバンドールのロゼです。ドメーヌの名前に☆がついていますがこれも含めて正式名称だそうで、忘れると怒られるみたいです(笑)。バンドールはプロヴァンスにあるのですが、個人的にはバンドールというとムールヴェードルなどから作られる重厚な赤の印象が強く、AOCバンドールのロゼは初めて飲みました。

色は淡いピンク、香りはレモンやライムなどにハーブなどの印象が強く、ミネラルの印象もあります。味わいは酸がしっかりとあり果実味は控えめ、ミネラルが豊富に感じられます、若干ですがタンニンもありますね。プロヴァンス・ロゼというと比較的甘めのタイプが多いのですが、これはすっきりとした辛口タイプです。
地理的に言うともう少しふくよかなタイプを想像していたのですが、ここは標高が高くブドウ自体も酸度が高いとのこと、ちなみにロゼは専用の畑があり、ロゼ用として作られているそうです。

ロゼはフランスで大流行した以来、日本にもよく入ってくるようになりました。隠れロゼファンには喜ばしいことです(笑)
特徴的なその色はそれだけでテーブルが華やかになりますし、白とも赤ともつかない味わいはいろいろな料理に合わせやすい物です。このロゼはすっきりとしたタイプですのでハーブを効かせたムニエルなどいいと思いますし。意外にカレーなどのエスニックな料理にも合いやすいですよ。価格は3,780円です。

バンドール・ロゼ・クール・ド・グレン・シャトー・ロマサンバンドール・ロゼ・クール・ド・グレン・シャトー・ロマサン

ベラルデンガ キアンティ・クラシコ(Berardenga Chianti Classico/Felsina) 2006

世界一のワイナリーが造る奥深いワイン

ワイナリーオブザイヤーに輝いくフェルシナが造るキアンティ・クラシコです。
キアンティというのはなじみのある言葉ですがそれこそ星の数ほどあり、自分などもそれがサンジョベーゼという品種であるという感覚をもとに選んでいるだけでそれほど詳しいわけではありません。ですので、エノテカが推薦するキアンティとはどういう物なのか、というのに少し興味がありました。

色は濃いガーネット、キアンティにしては若干濃い色調でしょうか。香りはラズベリーやカシスなどの果実香から鉄や血のような感じ、黒こしょう、クローブなどのスパイスの印象。紅茶や枯れ葉などの熟成香、樽のロースト香も加わるでしょうか。いかにもサンジョベーゼらしい香りですが重厚感がありますね。
味わいは果実味に富みアタックはふくよかです、独特の丸い酸を豊かに感じ、渋みは中程度。とてもこなれた印象のある味わいで飲みやすいですね。酒質はしっかりとしており、果実味だけを求めたワインではなくバランスがとてもいいです。
このワインに関しては当日買って帰ったので、家で改めて飲んでみました。抜栓直後は若干還元香がきつい印象もありますが、時間とともに落ち着いてきますね。
いくつか料理も合わせてみましたが、バルサミコ酢を使った炒め物にとても合ってました。

キアンティというのは良くも悪くも媚を売らず手頃で取っ付きやすく、気軽に食事に合わせやすいワインというイメージなのですが、これはそのキアンティの性格を素直に表現していて、なおかつ高品質です。
フランスワインほど強く主張をしないワインですから、みんなでわいわい楽しくホームパーティなどには最適だと思いますね。
価格は3,045円です。

ベラルデンガ キャンティ・クラシコベラルデンガ キャンティ・クラシコ

エクシミウス・ド・シャトー・ラヴィル(Eximius de Ch.Laville) 2001

低価格でありながらボルドーのプライドを感じさせるワイン

最後はボルドー、AOCはボルドー・シューペリュールです。
自分はボルドーワイン委員会のDIPLOMEも取得していて、特に思い入れが強い地域なのですがこれはすごいです。まず驚いたのが価格、なんと1,995円。昨今のフランスワインは本当に値上がりが激しいのですが、2001のボルドーがこの価格というのがまずすごいですね。

色は濃いガーネット、香りはカシスやブルーベリー、ブラックベリー、黒こしょうやクローブなどのスパイス、タイムやシナモンなどの印象。樽からくるロースト香、腐葉土などの湿った土の香り、枯れ葉のような印象。ふくよかで複雑味のあるボルドーらしい香りです。
味わいは果実味と酸のバランスがすばらしく、タンニンもしっかりあります。ほぼメルローとのことですが果実味が上手に酸でおさえられ、酒質はすばらしく全体的なバランスがとても高いです。
この値段でフィネスがあると言ってしまっていいんだろうかと思いますが、すばらしいボルドーらしさの表現です。

ボルドーに求められるもの、それはボルドーらしさです。今や世界中でボルドー品種が栽培される中、あえて本家ボルドーを選ぶにはそれなりの個性がなければいけません。ボルドーが目指す物は力強い筋肉質のワインではなくバレリーナのような繊細さと力強さを兼ね備えたワインなのです。
ボルドーと言うのは想像以上に繊細なワインで、そう言う意味ではブルゴーニュよりも扱いが難しい部分があります。合わせる料理もグリル系のガツンとした料理といった紹介のされ方が多いのですが、個人的には同じ肉でも鴨のような、もう少し上品なタイプの方が合わせやすいと感じています。

エクシミウス・ド・シャトー・ラヴィルエクシミウス・ド・シャトー・ラヴィル


エノテカの魅力とは

エノテカがセレクトするワインというのは、奇をてらわず正統派で重厚なセレクトという印象があり、味わい深く、誰が飲んでもおいしいと言うような、安心して勧められるショップとして自分もよく利用しています。
そんな中でも今回テイスティングした4つのワインは、その造られる地域の見事な表現をしているのがとても印象的でした。ショップの方のお話も大変参考になりましたし、すばらしいワインを紹介してくださったことに感謝します。

コメントは若干堅苦しい表現になってしまっていますが、一種の儀式としてお許しくださいませ(笑)


エノテカ体験サロン


- スポンサードリンク -


ヴィノテーク
-ヴィノテーク-

ワイナート
-ワイナート-

ワイン王国
-ワイン王国-